醸し製法によって仕上げられたシャルドネは複雑な味わいです。
飲んだ後に口に残る長い余韻。エレガントで複雑味があり、ワインの高貴な性格を表現しています。
芳醇で洗練された香りが特徴で、フルーティーな香りや花のニュアンスが絶妙に調和しています。
まろやかな酸味としっかりとしたボディ。
酸味が味わいを引き立て、バランスのとれたワインに仕立てています。
品名 |
シャルドネ醸し 白ワイン 2023 |
品目 |
果実酒 |
ヴィンテージ |
2023年 |
ぶどう品種 |
シャルドネ(山梨県北杜市産)100% |
内容量 |
720ml |
アルコール分 |
13度 |
味わいタイプ |
やや辛口 |
色 |
やや濃いめの黄金色 |
醸造方法 |
果皮と共に約2週間醸し発酵後、ステンレスタンクにて約6ヶ月熟成 |
生産本数 |
2023年ヴィンテージ 約1,000本(数量限定) |
飲み頃温度 |
12~14℃ |
酸化防止剤 |
亜硫酸塩 |
ワイナリー |
和歌山湯浅ワイナリー |
和食:まぐろ、サーモンの刺身、天ぷら、煮物、おでんなど
洋食:オードブル(生ハム・サラミ)、シーフードピザ、チキンピカタ、ローストビーフなど
ようこそ、シャルドネの新たな境地へ
グラスからは、熟した黄桃やカリンを思わせる果実香に加え、金木犀やカモミールのような落ち着いた花の香り、そして「醸し製法」ならではの、ほんのりとした紅茶やドライアプリコット、微かなスパイスのニュアンスが複雑に絡み合います。
口に含めば、シャルドネとは思えないほどの「複雑な旨味」と、飲んだ後に心地よく続く「長い余韻」。
酸味は尖らず、果実味や旨味と調和して口当たりを柔らかくし、白ワインでありながらしっかりとしたボディ感と飲みごたえを感じさせます。
「シャルドネ醸し」に込めた想い
従来の白ワインの製法に捉われず、シャルドネというぶどう品種が持つポテンシャルを最大限に引き出したい――その純粋な想いから、私たちは赤ワインのように果皮や種と一緒に発酵させる「醸し製法」に挑戦しました。
この一本は、シャルドネの新たな表情、そして「醸し」によって生まれる複雑な旨味と香りを、皆様にお届けしたいという私たちの情熱の結晶です。
シャルドネの可能性を追求する、醸造家の探求心
「シャルドネの可能性をもっと追求したい」「白ワインの新しいスタイルを提案したい」。
そんな醸造家の尽きない探求心が、この「シャルドネ醸し」開発の原動力となりました。
特に、冷涼な気候と火山灰性の土壌が育む、山梨県北杜市の高品質なシャルドネ。
その素晴らしいポテンシャルを最大限に引き出す方法として、私たちは「醸し製法」に着目しました。 しかし、この製法は非常にデリケート。
醸し期間や温度管理を僅かでも誤ると、望まないえぐみが出たり、酸化が進んでしまったりします。
私たちは毎日タンクの様子を細かくチェックし、ぶどうの声に耳を澄ませ、最適なタイミングを見極めることに全力を注ぎました。
そして、ようやくたどり着いた完成形。その複雑な香りと味わいの深さには、チーム一同、大きな感動を覚えました。
山梨・北杜のシャルドネと「醸し」の魔法
このワインの主役は、2023年に山梨県北杜市で収穫されたシャルドネを100%使用しています。
南アルプスや八ヶ岳を望むこの地は、標高が高く冷涼で、昼夜の寒暖差が大きいのが特徴です。
その厳しい自然環境が、シャルドネにキリっとしたミネラル感と、凝縮しながらもエレガントな果実味を育んでくれます。
私たちは、この素晴らしいシャルドネの個性をさらに引き出すため、「醸し製法」を選びました。
白ぶどうを赤ワインのように果皮や種も一緒に約2週間漬け込みながら発酵させることで、皮や種に含まれる旨味成分や香り成分、そしてほんのりとしたタンニン(渋み)がワインに溶け出します。
これにより、通常の白ワインでは決して得られない、複雑で奥行きのある味わいが生まれるのです。
醸造責任者:西馬 功より
伝統的な製法に敬意を払いつつも、常に新しい可能性に挑戦する面白さを追求したい。
この「シャルドネ醸し」は、まさにそんな想いを形にした一本です。シャルドネという馴染み深い品種を用いながら、「醸し」というひと手間を加えることで、これほどまでに表情豊かなワインが生まれることに、私自身も改めて驚かされています。
ぶどうの個性を信じ、その声を聴きながら、丁寧に丁寧に醸し出すことを心がけました。この挑戦から生まれた、シャルドネの新たな世界を、ぜひご堪能ください。
プロが語る、このワインの魅力
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香り:グラスを回すと、まず熟した黄桃やカリン、ドライアプリコットのような凝縮感のある果実香が立ち上ります。続いて、金木犀やカモミールを思わせる落ち着いた花のニュアンス、そして醸し由来の紅茶や微かなクローブのようなスパイス香が複雑に重なり合い、多層的なアロマを形成します。
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味わい:アタックは滑らかで、果実味と調和したまろやかな酸味が口中に広がります。通常の白ワインよりも厚みのあるしっかりとしたボディ感があり、醸しによる複雑な旨味と、ほんのりとしたタンニンが感じられます。余韻は非常に長く、満足感の高いフィニッシュです。
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色合い:通常のシャルドネよりもやや濃いめの、美しい黄金色。グラスの中で輝きを放ちます。
もっと美味しく!ソムリエのおすすめ
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温度:通常の白ワインより少し高めの12~14℃くらいがおすすめです。香りがより豊かに開き、複雑な味わいを感じやすくなります。
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グラス:ボウルがやや大きめの白ワイングラスか、小ぶりなブルゴーニュグラスが良いでしょう。豊かな香りをしっかりと捉え、味わいの変化も楽しめます。
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デキャンタージュ:基本的には不要ですが、開けたてで少し硬さを感じる場合は、グラスの中で少し時間を置いたり、軽くスワリングしたりすると香りが開いてきます。翌日には、より味わいが馴染んでまろやかになることもあります。
こんなお料理とご一緒に!
「シャルドネ醸し」の複雑な旨味としっかりとしたボディは、幅広いお料理とのペアリングを可能にします。
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和食との意外なマリアージュ:
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マグロの刺身(赤身):ワインの程よいタンニンと旨味が、マグロの鉄分や旨味と驚くほど調和します。
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天ぷら(特に野菜や魚介)、鶏肉の照り焼き、豚の角煮など、少ししっかりとした味付けの和食
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洋食やエスニック料理とも好相性:
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ローストビーフや鴨肉のローストなど、赤身の肉料理
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シーフードピザ、チキンピカタ
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少しスパイスを使ったエスニック料理(タイのグリーンカレーなど)
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中華料理(酢豚やエビチリなど)
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その他: 週末の特別なディナーや、ワイン好きの友人を招いてのホームパーティ、一人でじっくりとワインと向き合いたい時など、少し落ち着いた雰囲気で、その奥深い味わいを堪能するのに最適な一本です。
ご購入前にご確認ください
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Q. 「醸し製法」とは何ですか?オレンジワインとは違うのですか?
A. 白ぶどうを、赤ワインのように果皮や種も一緒に漬け込んで発酵させる製法です。これにより、皮や種に含まれる旨味や香り、ほんのりとした渋みがワインに溶け出します。オレンジワインもこの製法で造られることが多いですが、このワインはあくまでシャルドネ100%の「白ワイン」として、醸し製法でその新たな魅力を引き出したものです。 -
Q. 通常のシャルドネの白ワインとはどう違いますか?
A. 通常のフレッシュ&フルーティなシャルドネとは異なり、果皮由来の複雑な香り(紅茶やドライフルーツなど)や豊かな旨味、しっかりとしたボディ感、そして長い余韻が特徴です。 -
Q. 飲み頃はいつですか?熟成しますか?
A. リリース直後から楽しめますが、3~10年程度の熟成で、より複雑な熟成香(蜂蜜やドライフルーツなど)が現れてくる可能性があります。 -
Q. 開栓後はどのくらい持ちますか?保管方法は?
A. 開栓後は冷蔵庫で保管し、できれば2~3日以内、遅くとも1週間以内にはお飲みください。 -
Q. おすすめの飲み方はありますか?
A. 通常の白ワインより少し高めの12~14℃くらいで、ボウルがやや大きめの白ワイングラスか、小ぶりなブルゴーニュグラスでお楽しみいただくのがおすすめです。
私たちの故郷、私たちの想い
2019年創業。
私たちは、醤油発祥の地として知られる和歌山県湯浅町にあります。
古くからこの地に根付く「発酵文化」を受け継ぎ、湯浅ならではの、そして和歌山ならではの個性を活かしたワイン造りを目指しています。
和歌山の豊かな気候風土と真摯に向き合い、ぶどうのポテンシャルを最大限に引き出した高品質なワインを、皆様の食卓へお届けすることをお約束します。
山梨・北杜、冷涼な大地の恵み
このワインに使用しているシャルドネは、山梨県北杜市で栽培されました。南アルプスや八ヶ岳を望むこの地は、標高が高く冷涼で、昼夜の寒暖差が大きいのが特徴です。
これにより、ぶどうはゆっくりと成熟し、豊かな酸味と凝縮した果実味、そして複雑なミネラル感を蓄えます。
契約農家の方々は、長年この土地でシャルドネ栽培に情熱を注いでおり、私たちの「醸し」という新たな挑戦にも快く協力してくださいました。