ようこそ、和歌山のテロワールが奏でる、香りのオーケストラへ
グラスを近づけると、まずリースリングの爽やかな柑橘香が立ち上り、続いてピノグリの甘く熟した白桃や洋梨の香りが顔を出します。
そしてヴィオニエやマルヴァジア由来の華やかな白い花、シャルドネがもたらすハーブのような清涼感が繊細に重なり、まるで香りの万華鏡のよう。
一口含めば、キレのある辛口の仕上がりながらも、和歌山の自然が育んだ豊かなミネラル感と、酵母由来のじわりと広がる旨味が、味わいに深みと厚みを与え、長い余韻へと続きます。
「和」に込めた、三つの想い
私たちの新しい挑戦、その名を「和(わ) Assemblage Blanc(アッサンブラージュ ブラン)」と言います。
この「和」という一文字には、私たちの想いが幾重にも込められています。
一つは、私たちの故郷であり、このワインが生まれた土地、「和歌山」。 二つ目は、このワインが優しく寄り添う、日本の誇るべき食文化「和食」。
そして三つ目は、リースリング、ピノグリ、マルヴァジア、シャルドネ、ヴィオニエという5種類のぶどうが、互いの個性を尊重しながら見事に「調和」する様。
「Assemblage Blanc」はフランス語で「白のブレンド」。和歌山のテロワールが生み出す、調和のとれた唯一無二の味わいを、ぜひお楽しみください。
この土地の可能性を、一本のワインに
「この有田の土地が持つポテンシャルを、一本のワインで最大限に表現したい」。
それが、この「和 Assemblage Blanc」開発の出発点でした。単一品種では表現しきれない、この土地の持つ複雑さ、太陽の恵み、そして潮風のニュアンス。
それら全てを伝えるには、私たちが自社畑で丹精込めて育てた最高のぶどう達を、それぞれの個性が最も輝くように調和させる「アッサンブラージュ」こそが最適だと考えました。
目指したのは、香りが華やかで、味わいは複雑かつ旨味に溢れ、そして何よりも日本の食卓に寄り添う、世界に一つだけの白ワインです。
有田の自社畑100%。5つの個性の出会い
このワインの複雑な味わいは、和歌山県有田市の自社畑で、私たちが栽培から収穫まで一貫して手がけた5種類の白ぶどうから生まれます。 温暖で日照量に恵まれ、紀伊水道からの潮風を感じるこの土地で、長年の試験栽培を経て選び抜かれた精鋭たちです。
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リースリング:ワインの骨格となる、綺麗な酸をもたらします。
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ピノグリ:豊かな果実味と、味わいに厚みを与えます。
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マルヴァジアとヴィオニエ:華やかでエキゾチックなアロマを加えます。
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シャルドネ:ハーブのような清涼感と、全体のバランスを整えます。 毎年変わるぶどうの出来栄えを見極め、醸造家が何度もテイスティングを重ねてその年のベストなブレンド比率を見つけ出す作業は、まるでオーケストラの指揮者が、各楽器の音を調和させて一つの音楽を創り上げるかのようです。
醸造部より
「その土地ならではの個性を最大限に引き出し、飲む人の心に響くワインを」。
この「和 Assemblage Blanc」は、まさにテロワールの表現であり、醸造家としての創造性を試される、非常にやりがいのある挑戦です。
ブレンド比率を決めるテイスティングでは、チーム全員で意見を出し合い、「これだ!」と納得できるバランスを見つけ出す瞬間が、私たちにとって最もエキサイティングな時間の一つ。
有田の畑の風景や、5種類のぶどうたちの個性を感じながら楽しんでいただければ、これほど嬉しいことはありません。
プロが語る、このワインの魅力
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香り:非常に複雑で華やか。フレッシュな柑橘、熟した白桃や洋梨、白い花、そして清涼感のあるハーブの香りが次々と現れ、飲むたびに新しい発見があります。
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味わい:アタックはキレのある辛口。すぐに豊かな果実味と、ミネラル感、アミノ酸のような旨味がじわりと広がり、味わいに厚みを与えます。しっかりとした酸が全体を支え、長く複雑な余韻へと続きます。
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色合い:透明感のある、輝きを帯びたグリーンがかったイエロー。フレッシュさと複雑さを併せ持つことを示唆しています。
もっと美味しく!ソムリエのおすすめ
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温度:少し冷やしめの10~12℃くらいがおすすめです。複雑な香りが開きつつ、キレのある酸味も楽しめます。
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グラス:ボウルに少し膨らみのある白ワイングラスが良いでしょう。香りを十分に感じながら、味わいの多層的な変化も楽しめます。
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デキャンタージュ:不要です。開けたてから、グラスの中で少しずつ温度が上がるにつれて変化していく香りをお楽しみください。
品名 |
和 Assemblage Blanc 2024 |
品目 |
果実酒 |
ヴィンテージ |
2024年 |
ぶどう品種 |
リースリング、ピノグリ、マルヴァジア、シャルドネ、ヴィオニエ(和歌山県有田市産) |
内容量 |
720ml |
アルコール分 |
12度 |
味わいタイプ |
辛口 / ミディアムボディ |
醸造方法 |
ステンレスタンク発酵・熟成 |
生産本数 |
2024年ヴィンテージ 約370本(数量限定) |
飲み頃温度 |
10~12℃ |
酸化防止剤 |
亜硫酸塩 |
製造者 |
和歌山湯浅ワイナリー |
こんなお料理とご一緒に!
キレとコク、複雑味を併せ持つこのワインは、和洋を問わず幅広い料理を受け止める懐の深さを持っています。
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和食とのマリアージュ:
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鯛の塩焼き(スダチを絞って)
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白身魚のカルパッチョ、お刺身
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魚介や野菜の天ぷら
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洋食とのペアリング:
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クリームソースを使った魚介料理や鶏肉のグリル
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ハーブを効かせた豚肉のロースト
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少しスパイシーなエスニック風の春雨サラダ
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チーズ: フレッシュチーズから熟成したハードタイプまで、幅広く楽しめます。
大切な人との記念日ディナー、ワイン好きの仲間が集まるホームパーティなど、少し特別なシーンにふさわしい一本です。
私たちの故郷、私たちの想い
2019年創業。
私たちは、醤油発祥の地として知られる和歌山県湯浅町にあります。
古くからこの地に根付く「発酵文化」を受け継ぎ、湯浅ならではの、そして和歌山ならではの個性を活かしたワイン造りを目指しています。
和歌山の豊かな気候風土と真摯に向き合い、ぶどうのポテンシャルを最大限に引き出した高品質なワインを、皆様の食卓へお届けすることをお約束します。
このワインのぶどうは全て、有名な有田みかんの産地でもある和歌山県有田市の、私たちの自社畑で育ちました。
太陽の光をたっぷりと浴び、紀伊水道からの潮風を感じる温暖な気候のもと、ぶどうはのびのびと育ちます。
この土地のテロワールを、湯浅の醸造技術で表現した、まさに「オール和歌山」とも言える一本です。