ようこそ、木樽が奏でる、芳醇なシャルドネの世界へ
グラスに注ぐと、まずスガモロ社製フレンチオーク樽由来の上品なバニラやヘーゼルナッツ、アーモンドのような香ばしいアロマが立ち上り、微かにトーストしたパンのニュアンスも感じられます。
その奥には、シャルドネ本来のリンゴ(特に黄リンゴや蜜リンゴ)、洋梨、白い桃を思わせる豊かな果実味と、柑橘系の爽やかな香りがしっかりと息づいています。
口に含めば、ステンレスタンクで引き出したフレッシュな酸味と、木樽熟成による深みのあるまろやかさが見事に調和。
クリーミーな質感と程よいコクが、リッチで複雑な風味を織りなし、心地よい余韻へと誘います。
「TOA200 風」に込めた想い
私たち和歌山湯浅ワイナリーの「TOA200」シリーズは、ぶどうのポテンシャルを200%引き出すという強い想いを込めた、特別なラインナップです。
その中で「風(かぜ)」と名付けたこのワインには、フレンチオークの木樽の中でゆっくりと熟成されることで、シャルドネが新たな香りと味わいの「風」をまとい、より複雑で奥行きのあるワインへと変化していく様を表現しました。
ステンレスタンク熟成のフレッシュなシャルドネ(TOA200 海 白)とは異なる、もう一つのシャルドネの魅力。
爽やかな風のように、心地よい余韻を残すワインを目指しています。
樽熟成シャルドネの新たな境地へ
「ステンレスタンク熟成のフレッシュなシャルドネとは異なる、もう一つのシャルドネの魅力を引き出したい」。
その想いが、この「TOA200 風」開発の出発点でした。
木樽熟成によって生まれる複雑な香りと味わいの深み、そして長い余韻は、特別な時間や食事をより豊かに彩ってくれます。
私たちは、シャルドネのピュアな果実味を活かすため、まずステンレスタンクで丁寧に発酵。
その後、フランスの名門スガモロ社製の最高級フレンチオーク樽に移し、半年間じっくりと熟成させました。
この期間は、シャルドネのフレッシュな果実味を損なうことなく、樽由来の上品な風味と複雑さ、そして程よいコクを与えるのに最適だと考えたからです。
目指したのは、果実味と樽香が見事に調和した、エレガントで飲みごたえのあるシャルドネです。
太陽の恵み「山梨シャルドネ」と熟練の技
このワインの主役は、日本有数の日照時間を誇る山梨県で、丁寧に栽培された高品質なシャルドネ100%です。
太陽の光をたっぷりと浴びて育ったシャルドネは、糖度と酸度のバランスに優れ、豊かな果実味としっかりとした骨格をワインにもたらします。
私たちは、この素晴らしいシャルドネの個性を最大限に活かすため、発酵はステンレスタンクで行いクリーンな果実味を引き出し、その後、選りすぐりのフレンチオーク樽で熟成させるという手間を惜しまない製法を選びました。
醸造責任者:西馬 功より
「その土地ならではの個性を最大限に引き出し、飲む人の心に響くワインを」。
この「TOA200 風」では、シャルドネのピュアな果実味と、フレンチオーク樽から来る複雑で上品な風味との最適なバランスポイントを見つけ出すことに、最も情熱を注ぎました。
ステンレスタンクでの丁寧な発酵で果実のフレッシュさを保ち、その後、選りすぐりの木樽でじっくりと熟成させる。
樽熟成のワインは、定期的な樽の管理も欠かせません。
チームメンバー一人ひとりが、一つ一つの樽の状態を注意深く見守り、最適な熟成が進むよう、愛情を込めて作業にあたっています。
「飲むたびに新しい発見があるような、飽きのこない味わい」を目指し、皆様の特別なひとときに寄り添える一本となることを願っています。
プロが語る、このワインの魅力
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香り:グラスからは、まずフレンチオーク樽由来の上品なバニラ、ヘーゼルナッツ、アーモンドのような香ばしいアロマが広がります。続いて、黄リンゴや蜜リンゴ、洋梨、白い桃を思わせるシャルドネの豊かな果実香、そして微かにトーストしたパンやバターのニュアンスが複雑に重なり合います。
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味わい:口に含むと、まずシャルドネらしい爽やかな酸味が感じられますが、樽熟成によるまろやかさと程よいコクが全体を包み込み、非常に滑らかな口当たりです。クリーミーな質感が心地よく、ナッツやスパイスを思わせる風味が、豊かな果実味と共に長い余韻へと続きます。
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色合い:熟成感のある、やや濃いめの美しい黄金色。グラスの中で輝きを放ちます。
もっと美味しく!ソムリエのおすすめ
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温度:冷やしすぎず、10~12℃くらいがおすすめです。この温度帯で、爽やかな酸味と樽由来の複雑な香りのバランスが最も良く楽しめます。少し温度が上がるにつれて、香りがより豊かに開いてくる変化も魅力です。
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グラス:香りを十分に楽しむために、ボウルがふっくらとしたブルゴーニュ型のグラスがおすすめです。
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デキャンタージュ:通常はデキャンタージュの必要はありません。開栓直後から美味しくいただけますが、グラスの中で少し時間を置くと、徐々に樽の香りや果実の甘みが開き、より複雑で豊かな表情を見せてくれます。
品名 |
TOA200 風(木樽熟成)白ワイン シャルドネ |
品目 |
果実酒(白ワイン) |
ヴィンテージ |
2023年 |
ぶどう品種 |
シャルドネ100%(山梨県産) |
内容量 |
720ml |
アルコール分 |
12度 |
味わいタイプ |
やや辛口 / ミディアムボディ |
色 |
やや濃いめの黄金色 |
醸造方法 |
ステンレスタンク発酵後、フレンチオーク樽(スガモロ社製)にて約半年以上熟成 |
生産本数 |
年間約2,000本(数量限定) |
飲み頃温度 |
10~12℃ |
酸化防止剤 |
亜硫酸塩 |
ワイナリー |
和歌山湯浅ワイナリー |
こんなお料理とご一緒に!
フレンチオーク樽由来のリッチな風味と、シャルドネの持つ果実味・酸味のバランスが良いこのワインは、幅広いお料理と楽しめます。
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チーズや軽食と:
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カマンベールやブリーなどの白カビタイプ、コンテやグリュイエールのようなハードタイプのチーズ
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クラッカーにクリームチーズやリエットを添えて
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魚介料理:
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白身魚のムニエルやポワレ
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エビやホタテのソテー バターソース
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白身魚の天ぷら(塩でいただくのがおすすめ)
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鶏肉料理: 鶏肉のクリーム煮、グラタンなど、少しコクのあるお料理とも好相性。
週末にゆっくりと楽しむディナー、親しい友人との食事会、頑張った自分へのご褒美として、少しリッチな気分を味わいたい時などに最適です。
私たちの故郷、私たちの想い
2019年創業。
私たちは、醤油発祥の地として知られる和歌山県湯浅町にあります。
古くからこの地に根付く「発酵文化」を受け継ぎ、湯浅ならではの、そして和歌山ならではの個性を活かしたワイン造りを目指しています。
和歌山の豊かな気候風土と真摯に向き合い、ぶどうのポテンシャルを最大限に引き出した高品質なワインを、皆様の食卓へお届けすることをお約束します。
太陽の恵みと冷涼な大地のハーモニー
このワインに使用しているシャルドネは、山梨県という、日本を代表するワイン産地から届きます。
山梨の畑では日照時間が長く、凝縮感のある果実味豊かなシャルドネ。
契約農場の方々が情熱を込めて育てたぶどうが、このワインの豊かな味わいの源です。