甲州ぶどうは日本特有の品種で、爽やかな酸味とミネラル感が特徴です。これをオレンジワインとして仕上げるため、果皮を約2週間漬け込むことで、皮や種からの複雑な風味が引き出され、独自の味わいが生まれました。
一般的にオレンジワインはしっかりとしたタンニン(渋み)を持つものが多いですが、甲州オレンジは柔らかな口当たりで、飲みやすさも魅力のひとつです。
品名 |
甲州オレンジ 2024 |
品目 |
果実酒 |
ヴィンテージ |
2024年 |
ぶどう品種 |
甲州(山梨県産) |
内容量 |
720ml |
アルコール分 |
12度 |
甘辛度 |
やや辛口 |
味の厚み |
ミディアム |
色 |
オレンジ |
醸造方法 |
果皮と共に約2週間醸し発酵(オレンジワイン製法) |
生産本数 |
2024年ヴィンテージ 約1,800本 |
飲み頃温度 |
10~14℃ |
酸化防止剤 |
亜硫酸塩 |
ワイナリー |
和歌山湯浅ワイナリー |
出汁を使った料理や焼き魚、天ぷらなどに最適。
また和食以外にもエスニック料理や軽めの洋食、中華料理にも合います。
ようこそ、甲州オレンジの優しい誘惑へ
グラスに注ぐと、まず目を奪われるのは夕焼けのような美しいオレンジ色。
香りは、夏みかんや八朔の皮を思わせる和柑橘の爽やかさに加え、紅茶やドライハーブ、ほんのり杏のような複雑なニュアンスが重なります。
一口含めば、その柔らかな口当たりに驚くはず。
オレンジワイン特有の強い渋みはほとんどなく、甲州ぶどう由来のキレの良い酸味とミネラル感が、味わいを引き締め、後味をスッキリとさせてくれます。
複雑でありながら飲みやすい、新しい甲州の魅力がここにあります。
「甲州オレンジ 2024」に込めた想い
日本の代表的なぶどう品種「甲州」。
そのポテンシャルを、近年世界的に注目されている醸造法「オレンジワイン」というスタイルで最大限に引き出したい。
そんな想いからこのワインは生まれました。
「甲州オレンジ 2024」は、その年の甲州ぶどうが持つ個性を、オレンジワインならではの複雑な風味と美しい色合いと共にお楽しみいただくための、私たちからの新しい提案です。
いつもの甲州とはひと味違う、新しい扉を開く一本として、多くの方に親しんでいただければ何よりです。
甲州の隠れた魅力を、オレンジワインで開花させる
「甲州の可能性をもっと広げたい」「お客様に、もっと新しいワイン体験を提供したい」――その想いが、この「甲州オレンジ」開発の原動力です
。和歌山湯浅ワイナリーから久々にお届けする新商品として、インパクトと話題性のあるものを目指しました。
甲州ぶどうの果皮には、実はたくさんの旨味成分や風味が眠っています。それを丁寧に引き出す「醸し(かもし)」というオレンジワインの製法は、甲州と非常に相性が良いと私たちは考えました。
最もこだわったのは、甲州らしさをしっかりと残しながら、オレンジワインとしての魅力である複雑な味わい、豊かな旨味、そして美しい色合いを最大限に引き出すこと。
果皮との接触時間(醸し期間)や温度管理など、最適な条件を見つけ出すまで、何度も何度も試作を繰り返しました。
その甲斐あって、ようやく納得のいく味わいにたどり着くことができた、自信作です。
日本の魂「甲州」と「醸し製法」の出会い
このワインの主役は、山梨県産の高品質な「甲州」ぶどうです。
日本固有のこの品種は、爽やかな酸味と繊細な和柑橘を思わせる香りが特徴で、和食との相性も抜群です。
私たちは、この甲州の果皮にも着目しました。通常の白ワインではすぐに果汁と分けられる果皮を、このオレンジワインでは果汁と一緒に約2週間漬け込みながら発酵させます。
この「醸し」の工程を経ることで、果皮に含まれる色素や香り成分、旨味、そして穏やかなタンニン(渋み)がワインに溶け出し、白ワインとは全く異なる、複雑で奥行きのある味わいと美しいオレンジ色が生まれるのです。
甲州の繊細な個性を損なうことなく、醸しによる新たな魅力をプラスする。その絶妙なバランスを追求しました。
醸造責任者:西馬 功より
「その土地ならではの個性を最大限に引き出し、飲む人の心に響くワインを」。この甲州オレンジでは、日本のぶどう「甲州」の隠れた魅力を、オレンジワインという新しい製法で引き出すことに挑戦しました。
伝統的な品種に新しい技術を組み合わせることで生まれる、驚きと喜びに満ちたワイン造り。それは私たちにとって、常にワクワクする冒険です。
チーム一丸となってオレンジワインについて学び、試行錯誤を重ねて完成させたこの一本。ぜひ、新しい甲州の世界をお楽しみください。
プロが語る、このワインの魅力
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香り:グラスからは、まず夏みかんや八朔の皮のような、ほろ苦さを伴う和柑橘のアロマが広がります。続いて、紅茶やドライハーブ、熟した杏を思わせる複雑で奥行きのある香りが顔を覗かせます。
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味わい:アタックは非常に柔らか。甲州由来のキレの良い酸味と、ほんのり塩味を感じるようなミネラル感が健在で、味わいを引き締めます。オレンジワイン特有の強い渋みは抑えられ、スムーズな口当たり。醸しによる旨味と複雑な風味が余韻に長く続きます。
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色合い:美しい夕焼けを思わせる、温かみのあるクリアなオレンジ色。
もっと美味しく!ソムリエのおすすめ
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温度:白ワインよりはやや高め、軽めの赤ワインよりはやや低めの10~14℃くらいがおすすめです。この温度帯で、複雑な香りが開きやすく、味わいの厚みもバランス良く感じられます。
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グラス:ボウルが少し大きめの白ワイングラスか、軽めの赤ワイン用のグラスが良いでしょう。豊かな香りを十分に楽しむことができます。
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デキャンタージュ:基本的に不要です。開けたてから楽しめますが、時間とともに香りが開いたり、味わいが少し馴染んでまろやかになったりする変化も楽しめます。
こんなお料理とご一緒に!
この甲州オレンジは、驚くほど幅広いお料理との相性を見せてくれます!
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和食との新しい出会い:
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だし巻き卵、おでんなど、出汁の効いたお料理
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焼き魚(特に塩焼き)、天ぷら(素材の味を活かしたものが◎)
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中華料理やエスニック料理とも相性抜群!:
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麻婆豆腐や油淋鶏、点心、あっさりとした炒め物
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生春巻き、パッタイ、ココナッツミルクベースのスパイシーなカレー
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パクチーをたっぷり使ったお料理
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その他: 普段の食卓はもちろん、友人との持ち寄りパーティで「これ何?面白い!」と話題になること間違いなし。いつもの白ワインに少し飽きた時の、新しい味覚体験としてもおすすめです。
ご購入前にご確認ください
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Q. オレンジワインとは何ですか?
A. 白ぶどうを使い、赤ワインのように果皮や種も一緒に漬け込んで(醸して)造るワインのことです。これにより、果皮の色素や成分がワインに溶け出し、オレンジ色を帯び、白ワインとは異なる複雑な風味や旨味、穏やかな渋みが生まれます。
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Q. 甲州の白ワインとはどう違いますか?
A. 通常の甲州の白ワインが、スッキリとした酸味とフレッシュな果実味が特徴なのに対し、この甲州オレンジは、果皮と一緒に醸すことで、より複雑な香り(紅茶やハーブなど)と豊かな旨味、そしてほんのりとした渋みが加わっている点が大きな違いです。味わいの厚みも増しています。 -
Q. 渋みはどのくらいありますか?
A. 一般的なオレンジワインと比較すると、渋みは非常に穏やかです。甲州ぶどう自体のタンニンが少ないことと、醸しの期間を調整することで、飲みやすい柔らかな口当たりに仕上げています。 -
Q. 開栓後はどのくらい持ちますか?保管方法は?
A. 開栓後は冷蔵庫で保管し、できれば2~3日以内にお飲みください。複雑な風味があるので、通常の白ワインよりは少し日持ちするかもしれませんが、早めにお楽しみいただくのがおすすめです。 -
Q. おすすめの飲み方はありますか?
A. 白ワインよりはやや高め、赤ワインよりはやや低めの10~14℃くらいがおすすめです。この温度帯で、複雑な香りが開きやすく、味わいの厚みもバランス良く感じられます。
私たちの故郷、私たちの想い
2019年創業。
私たちは、醤油発祥の地として知られる和歌山県湯浅町にあります。
古くからこの地に根付く「発酵文化」を受け継ぎ、湯浅ならではの、そして和歌山ならではの個性を活かしたワイン造りを目指しています。
和歌山の豊かな気候風土と真摯に向き合い、ぶどうのポテンシャルを最大限に引き出した高品質なワインを、皆様の食卓へお届けすることをお約束します。
山梨の甲州、新たな表情
このワインに使用している甲州ぶどうは、日本ワイン発祥の地であり、甲州の一大産地である山梨県から。
水はけの良い土壌と豊かな日照時間が、健全で風味豊かな甲州を育みます。
長年の信頼関係にある契約農家さんから供給される高品質な甲州ぶどうが、この新しいオレンジワインの味わいの基盤となっています。