ようこそ、十八年の時が溶け込んだ、深遠なる味わいへ
グラスに注いだ瞬間から立ち上る、黒糖やドライフルーツ、ブランデーを思わせる深く甘美な香り。
それは、十八年という長い歳月だけが生み出すことのできる、複雑で芳醇な熟成香です。口に含めば、純米酒仕込みならではの柔らかな旨味と、希少な小梅「パープルクイーン」由来の華やかな風味が幾重にも重なり、長い長い余韻となって心に染み渡ります。
アルコール度数を9度に抑えることで、濃厚でありながら驚くほどすっきりと飲みやすい口当たりを実現しました。
蔵人の想いを、時と共に紡ぐ
今から約四十年前、ある蔵元が「米だけを原料にした純米酒で梅を漬け込んだら、どんな梅酒ができあがるのか」という、当時としては画期的な試みを始めました。
残念ながらその蔵は歴史に幕を下ろしましたが、その素晴らしい梅酒と製法を絶やしたくないという想いから、縁あって私たちがその梅酒と漬け込み桶、そして当時のレシピと情熱を引き継がせていただくことになりました。
「古色梅酒」は、その受け継いだ伝統を尊重し、現代の品質管理技術を融合させながら、長い時間をかけて丁寧に育て上げた、私たちの誇りです。
「寝寧」という名に込めた、時間と手間への敬意
この「寝寧(ねね)」という名は、十八年という長い「眠り」から覚めた梅酒であること、そして先代から受け継いだ蔵人が「丁寧」に手をかけて見守り続けてきた歴史を表しています。
さらに、この特別な一杯を手に取ってくださった方が、心安らぐ「丁寧な時間」を過ごしてほしいという、私たちの切なる願いも込められています。
ベースとなる十八年熟成の原酒は、非常に濃厚で力強い味わいですが、個性が強すぎると感じることも。
そこで、同じく長期熟成させた個性の異なる梅酒を少量ブレンドし、互いの長所を引き出すことで、より複雑で、より飲みやすい、至高の味わいを追求しました。
それは杜氏の長年の経験と鋭敏な味覚だけが成せる、非常に繊細で根気のいる作業です。
希少梅「パープルクイーン」と「純米酒」の出会い
この梅酒の唯一無二の味わいは、贅を尽くした原材料から生まれます。
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希少な梅「パープルクイーン」:JA紀南でのみ栽培されている、果皮が鮮やかな赤紫色をした希少な小梅。アントシアニンを豊富に含み、特有の華やかな香りと程よい酸味が、梅酒に他にはない風味と美しい色合いを与えてくれます。
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純米酒仕込み:ベースとなるお酒は、米の旨味がしっかりと感じられる純米酒。ホワイトリカーで漬ける一般的な梅酒とは異なり、純米酒由来の柔らかな甘みと旨味が、梅の酸味と調和し、驚くほどまろやかで深みのある味わいを生み出します。
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十八年の長期熟成:ホーロータンクの中で、十八年という長い時間をかけて静かに熟成。梅のエキスと純米酒がゆっくりと溶け合い、角が取れ、紹興酒やブランデーをも思わせる、複雑で奥深い熟成香が生まれます。
開発担当:久保宏文より
先代の蔵元から受け継いだこの梅酒を、我が子のように大切に育ててきました。十八年間、片時も目を離さず、愛情を込めて向き合ってきました。
「この梅酒を最高の状態でお客様にお届けすることが、先代への恩返しであり、私たちの使命だ」と常々考えております。
単なる商品としてではなく、日本の梅酒文化の奥深さや、長期熟成の素晴らしさを伝える「語り部」として、この一杯をじっくりと味わっていただければ幸いです。
プロが語る、この梅酒の魅力
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香り:黒糖やドライフルーツ(特に干し杏やプルーン)、熟成した紹興酒やブランデーを思わせる、複雑で甘美な香りが支配的。その奥に、パープルクイーン由来の華やかでフローラルなニュアンスも感じられます。
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味わい:アタックは非常にまろやかで、とろりとした舌触り。純米酒由来の豊かな旨味と、十八年の熟成によって円熟した梅の甘酸っぱさが幾重にも重なり、長い長い余韻が続きます。アルコール度数9%とは思えないほどの凝縮感と満足感があります。
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色合い:十八年の歴史を物語る、深く艶のある濃い紫色、あるいは茶褐色。光にかざすと、その奥深い色合いに吸い込まれそうです。
お好みのスタイルで、至福のひとときを
この梅酒は、ぜひ割材を入れずに、そのものの味わいをじっくりとご堪能ください。
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常温ストレート:この梅酒の持つ複雑で芳醇な香りと、まろやかな口当たり、そして長い余韻を最もストレートに堪能できる、一番のおすすめの飲み方です。
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オンザロック:大きめの氷を入れたグラスに注いで。冷やすことで味わいが引き締まり、濃厚ながらも少しスッキリとした印象に。氷が溶けるにつれて変化する味わいも楽しめます。
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お燗:人肌燗からぬる燗程度に湯煎で温めると、熟成香が一層華やかに立ち上り、体の芯から温まるような、奥深い味わいが楽しめます。
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品名 |
古色梅酒 寝寧 500ml |
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品目 |
リキュール |
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原材料名 |
梅酒(和歌山県製造)、砂糖、醸造用アルコール |
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内容量 |
500ml |
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アルコール分 |
9度 |
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熟成年数 |
18年 |
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製造者 |
和歌山湯浅ワイナリー |
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保存方法 |
冷暗所にて保存。開栓後は冷蔵庫に保管し、お早めにお召し上がりください。 |
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栓タイプ |
コルク |

こんなお料理やスイーツとご一緒に!
複雑で豊かな味わいは、食後のデザート酒として、また個性的なお料理とのペアリングも楽しめます。
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チーズやチョコレートと:
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ゴルゴンゾーラなどのブルーチーズの塩気と、この梅酒の甘美な味わいは最高の組み合わせです。
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熟成したハードタイプのチーズ(コンテやミモレットなど)とも相性抜群。
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カカオ分70%以上のビターチョコレート。
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意外な組み合わせも:
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フォアグラのソテー。濃厚な味わい同士が互いを高め合います。
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薄い味付けの中華料理(特に海老、カニ、貝などの海鮮料理)とも、梅酒の旨味が寄り添います。
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和のデザートと:
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くず餅やわらび餅のような、素朴な甘味のお菓子と。
人生の節目のお祝い、大切な方との語らいの席、一人静かに自分と向き合う贅沢な時間に、ぜひお楽しみください。
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スタッフ① |
世世よりはややスッキリしていて飲みやすいです。 |
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スタッフ② |
通常の梅酒とは違い濃厚な味が楽しめる。長期熟成だからこそ生まれる、真似の出来ない貫禄のある風味。 |
ご購入前にご確認ください
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Q. 「古色梅酒」とはどういう意味ですか?
A. 長い年月をかけて熟成させることで、色合いが深く、味わいが複雑に変化した梅酒のことです。「寝寧」は、十八年間じっくりと熟成させた、非常に希少な古酒となります。 -
Q. なぜ純米酒で漬けているのですか?
A. 一般的なホワイトリカーで漬ける梅酒とは異なり、お米由来の豊かな旨味と柔らかな甘みが加わることで、非常にまろやかで深みのある味わいになるからです。約四十年前から受け継がれてきた伝統的な製法です。 -
Q. おすすめの飲み方は?
A. まずはぜひ、常温ストレートでこの梅酒本来の複雑な香りと味わいをご堪能ください。その後、ロックやお燗にしていただくことで、また違った表情をお楽しみいただけます。割材は入れずにお飲みいただくことを強くおすすめします。 -
Q. 開栓後の保存方法は?
A. 開栓後は必ず冷蔵庫で保管し、風味の変化を最小限に抑えるため、できれば1ヶ月以内を目安にお飲みください。 -
Q. なぜこんなに高価なのですか?
A. 十八年という長い熟成期間、希少なパープルクイーンと純米酒という贅沢な原材料、そして受け継がれてきた歴史と製法、その全てがこの価格に反映されています。単なる梅酒ではなく、「時が生んだ芸術品」としての価値をご理解いただければ幸いです。
2019年創業。私たちは、醤油発祥の地として知られる和歌山県湯浅町にあります。
古くからこの地に根付く「発酵文化」を受け継ぎ、湯浅ならではの、そして和歌山ならではの個性を活かしたお酒造りを目指しています。
梅のトップブランド、紀州南高梅の産地・和歌山にあるワイナリーとして、梅の魅力を最大限に引き出すリキュール造りにも力を入れています。
この梅酒に使用する「パープルクイーン」は、和歌山県のJA紀南管内でのみ栽培されている大変希少な小梅です。
また、「紀州南高梅」は、みなべ町や田辺市周辺が一大産地であり、温暖な気候が肉厚で香り高い最高品質の梅を育みます。
私たちは、和歌山が誇るこれらの素晴らしい梅の個性を、最大限に引き出すことを目指しています。